おりがみについて > おりがみQ&A

おりがみQ and A

Q&A

質問:今千羽鶴折ってるのですが、どのようにしてつなげたらいいのでしょうか?


初めて、千羽鶴を作成中なのですが、鶴をつなぐものは木綿糸などでいいのでしょうか?それでは、切れてしまうのでしょうか。今「千羽鶴」を作っているのですが、一つ悩んでいるのです。鶴の頭を折っても良いのか?以前に病気の方に渡す「鶴」の場合は折ってはダメと聞いた様な・・・


是非 正式な千羽鶴の作り方を教えてください

回答:千羽鶴の作り方について、問い合わせが多いのですが、作り方に決まりはございません。しかし、よく作られる作り方をご紹介します。

まとめ方は、千羽鶴を膨らます穴から糸を通し、大体20~100羽ずつまとめます。使う糸は、絹糸、テグスなど丈夫なものならどんなものでも結構です。そのまとめるとき一番下の折り鶴の下に、ボタン、ストローに小さく切ったものなどを結び、綴じた糸が抜けないようにします。このまとめたもの何本かを一つに上でまとめます。

壁などにかけやすいように、一つにまとめたとき一番上に大きな輪を作られる方もあります。

羽はひろげてもよいですし、閉じたままでもかまいません。しかし、羽は広げると飾るときにかさばるので、広げないとおっしゃる方もいます。頭を折ると縁起が悪い?と聞かれることがございますが、まったくそんなことはございません。折らないと頭ができないので、折ってください。(「首を折る」と言うから気になるのでしょうか?「首を折る」のではなく、頭を作るために、一方を中わり折りするのです。折らないと、どちらが尾かわからなくなってしまう・・・)

「黒」で折ってはいけない?と聞かれることもございますが、そんなことはございません。しかし、グラデーションになるようにまとめる人は黒が入ると、あんまりキレイじゃない、とおしゃって、黒を使わない方もいらっしゃいます。

折る折り紙の大きさにもまったくきまりはございません。「千羽鶴用おりがみ」という商品名で市販されているものは7.5センチ角のものが多いようです。

千羽鶴の歴史は現在のところはっきりしません。「千」という数にも意味はなく、「千」イコール「たくさん」ということで、たくさんということが縁起がいい、という意味があるのではないか、とおっしゃる方もいらっしゃいますが、確かではありません。

Q&A

質問:折り紙(用紙)のサイズについて教えてください

回答:折り紙の用紙で最も一般的なサイズは、15cm角です、これは、昔の尺寸の名残で、「5寸」(15cm強)をメートル法に換算したものです。初期の折り紙用紙には、4寸、5寸、6寸の3種類があり、今でも12cm角や18cm角として愛用されています。他に「千羽鶴用」の7.5cm角、大判の24cm角や35cm角の製品もあります。
(協力:株式会社トーヨー)

Q&A

質問:紙にも目があるのですか?

回答:紙を作るときにできるの繊維の向きを、紙の「目」または「流れ目」といいます。ぴょんぴょんガエルを紙の目にそって折りはじめると(やわらかく、折りやすい向きです)、最後の段折りが横目になって(かたく、折りにくい向きになりますが)バネの力が増して、よく跳びます。このように、目を上手に利用するのも、折り紙をきれいに仕上げるコツです。

Q&A

質問:折り紙は、切ってはいけないの?

回答:「一枚の正方形」という基準から、切りこみを入れずにどれだけ複雑な形を作れるか、あるいは、どれだけ単純な折り工程でそれらしく見せるか、という、制約の中でのパズル性は、折り紙の楽しさのひとつです。
でも、例えば昆虫の細長い触角などを「切らずに折り出す」ことは不可能ではありませんが、その苦労は並大抵ではありません。
反対に、際限なく切ってしまえばそれは「折り紙」とはいえないものになってしまいます。
単純に「切りこみが入るからいけない」ということではなく、そこは難易度とできあがりの形とのバランス、ということでしょう。
兜から変化する「金魚」や、「亀」など、切りこみの工程が入る人気の伝承折り紙もたくさんあります。

Q&A

質問:ヨーロッパの折り紙ってなに?

回答:「額縁・箱」は、ヨーロッパの伝承折り紙で、19世紀の本に折り方が紹介されています。ドイツの幼児教育の祖、フリードリッヒ・フレーベルやその弟子たちの幼稚園で使われた折り紙の中にも、この作品があったようです。
 折り紙は日本「固有」の文化ではなく、日本ほど広く親しまれてはいなかったようですが、海外でも独自に発達していました。今に伝わる「伝承折り紙」の中には、明治の初めに幼稚園とともに導入されたフレーベルの折り紙も含まれています。

Q&A

質問:創作折り紙と伝承折り紙のちがいは?

回答:伝承作品は古くから知られていて、今となっては折り方を最初に誰が考えたのか、わからない作品です。
手から手へと伝えられてきたので「伝承折り紙」といいます。
近年は、新しい折り方は、主に出版物の中で発表されますので、「誰々作の何々」というふうに、作品名と共に考案者も明記されます。
誰が考えたかはっきりしていますので、これを「創作折り紙」といいます。
(日本折紙協会の月刊「おりがみ」は、会員読者の投稿作品で構成されており、創作折り紙の発表の場となっています。)
もちろん、皆さんおなじみの伝承折り紙「折り鶴」や「やっこさん」なども、もとは誰かが考えた作品ですので、そういう意味では大変な「創作」ではあるのですが、作者がわからないので区別しています。
折り紙はみんなの宝物。大切に、後世に(作者のあるものは作者名も一緒に)「伝承」して行きましょう。